ゴム球｜大橋鋼球株式会社

ニトリルゴム球(NBR)

耐油性、耐摩耗性、耐老化性がよい。
用途：オイルシート、ガスケット、耐油ホース、コンベアベルト、印刷ロール、紡績用トップロールなどの耐油性製品。

エチレン・プロビレンゴム球(EPM・EPDM)

耐老化性、耐オゾン性、極性液体に対する抵抗性。電気質がよい。
用途：電線被覆、自動車のウェザーストリップ、窓わくゴム、スチールホース、コンベアベルトなど。

ウレタンゴム球(U)

機械的な強度がとくにすぐれている。
用途：工業用ロール、ソリッドタイヤ、ベルト、高圧パッキン、カプリング、ダイバッドなどの強力な力のかかるもの。

シリコーンゴム球(Si)

高度の耐熱性と耐寒性をもっている。耐油性もよい。
用途：パッキン、ガスケット、オイルシール、工業用ロール、防振ゴムなどの耐熱、耐寒性の用途および電気絶縁用医療用など。

フッ素ゴム球(FPM)

最高の耐熱性と耐薬品性を持っている。
用途：耐熱、耐油、耐化学薬品性を必要とするミサイル、ロケットなどのパッキン、化学工場の耐食パッキン、ガスケット、ダイヤフラム、タンクライニング、ホース、ポンプ部分など。

クロロプレンゴム球(CR)

耐候性、耐オゾン性、耐熱性。耐薬品性など平均した性質を持つ。
用途：電線被覆、コンベアベルト、防振ゴム、窓わくゴム、接着剤、ゴム引布および一般工業用品、塗料など。

各種ゴムの物性表

ゴムの種類 (ASTM略語)	ニトリルゴム球(NBR)	エチレン・プロビレンゴム球(EPM・EPDM)	ウレタンゴム球(U)	シリコーンゴム球(Si)	フッ素ゴム球(FPM)	クロロプレンゴム球(CR)
化学構造	ブダジェン・アクリロニトリル共重合体	エチレン・プロビレン・共重合体（三元共重合体）	ポリウレタン	ポリシロキサン	6フッ化プロビレン・フッ化ビニリデン共重合体	ポリクロロプレン
ゴムの物理的性質および耐性
比重	1.28	1.2	1.2	1.1	2	1.45
引張強さ(kg/?)	50～250	50～200	200～450	40～100	70～200	50～250
伸び(%)	800～100	800～100	800～300	500～50	500～100	1000～100
反ぱつ弾性	○	○	◎	◎	△	◎
引裂	○	△	◎	×～△	○	○
耐摩耗性	◎	○	◎	×～△	◎	○～◎
耐屈曲亀裂性	○	○	◎	×～△	○	○
耐熱性(℃) (最高使用温度)	130	150	80	280	300	130
耐寒性(℃) (脆化温度)	-10～-20	-40～-60	-30～60	-70～120	-10～-50	-35～-55
耐老化性	◎	◎	○	◎	◎	◎
耐光性	○	◎	◎	◎	◎	○
耐オゾン性	×	◎	◎	◎	◎	◎
耐炎性	×～△	×	×～△	×～○	◎	○
電気絶縁性 (Ω-cm) (体積固有抵抗)	10^2～10^10	10^12～10^15	10^9～10^12	10^11～10^15	10^15～10^18	10^10～10^12
耐ガス透過性	○	○	○	△	◎	○
耐放射線性	△～○	×	○	△～◎	△～○	△～○
耐溶剤性耐油
ガソリン・軽油	◎	×	◎	×～△	◎	○
ベンゼン・トルエン	×～△	△	×～△	×～△	◎	×
トリクエン	×	×	△～○	×～○	○	×
エーテル	×～△	○	×	×～△	×～△	×～△
ケトン(MEK)	×	◎	×	○	×	△～○
酢酸エチル	×～△	◎	△～○	△	×	×
耐アルカリ性耐酸
水	◎	◎	△	○	◎	◎
有機酸	×～△	×	×	○	×	×～△
高濃度無機酸	△	○	×	△	◎	○
低濃度無機酸	○	◎	△	○	◎	◎
高濃度アルカリ	○	◎	×	◎	×	◎
低濃度アルカリ	○	◎	×	◎	△	◎